申命記29章 悟る心と、見る目と、聞く耳を

申29:4「しかし、主は今日に至るまで、あなたがたに、悟る心と、見る目と、聞く耳を、下さらなかった」
たとえ40年間マナを食べ続けようと(出16:35)、雲の柱や火の柱(出13:21)を見ても、「身に着けている着物はすり切れず、その足のくつもすり切れなかった(5)」と信じられない出来事が起きても、見る目と聞く耳がなければ悟ることができません。イエス様は「聞く耳のある者は聞きなさい(マコ4:9など)」と何度も言われています。それは心が聞こうとしなければ、物理的な音がしただけで終わってしまうからです。神のことばも聞く心がある者には、開かれ「レーマ」となって直接心に響くのです。レーマ(ルカ1:38)は聖霊に導かれた聖書から開かれたことばのことです(エペ6:17)。出エジ プトをした第1世代のイスラエルの民には、残念ながら聞く耳は与えられませんでした。原文では、「主が」という主語が入っており、与えなかったのは神ご自身だとわかります。なぜ、そうされたのかはわかりませんが、彼らには多くの奇跡が与えられ、それを見ても心を閉ざしていたことに主は怒られたのでしょうか。