申命記28章 息子や娘の肉を食べるようになる

申28:53「あなたは、包囲と、敵がもたらす窮乏とのために、あなたの身から生まれた者、あなたの神、主が与えてくださった息子や娘の肉を食べるようになる」
57節にも自分の子どもを食べる記述があります。レビ記には偶像崇拝を禁じ、もしこれに従わなければ7倍もの懲らしめを受けるとあり(レビ26:18)、さらに反抗するならさらに7倍激しく打ちたたかれ(レビ26:21)、それでも従わなければ7倍重く懲らしめられる(レビ26:28)と書かれ、その最後に「あなたがたは自分たちの息子の肉を食べ、自分たちの娘の肉を食べる(レビ26:29)」と書かれています。子どもを食べるのは狂気の沙汰ではなく、神からの罰なのです。ヨラム王の時代にアラムに囲まれたイスラエルの城壁の中では、激しい飢 きんで子を食べるという記事があります(2王6:25-31)。それはおぞましい光景ですが、主の命令に背いて、他の神を拝み、偶像を作るならば、神は人を肉のままにさせるのです。そこには敬うとか恐れるという、神と人との本来の関係から逸脱した姿が浮き彫りにされます。神がいなければ、人はそこまで非道で忌む行為をしてしまうのです。殺りくや同性愛ももともと神が考えていた人のイメージとはかけ離れているものです。