詩篇52篇 神を力とせず

詩52:7「見よ。彼こそは、神を力とせず、おのれの豊かな富にたより、おのれの悪に強がる」
ダビデがサウルから追われていることは周囲に知れ渡っていたようです。祭司アヒメレクは最初ダビデを見たときに恐る恐る尋ねたとあります(1サム21:1)。アヒメレクもダビデもドエグが祭司の町ノブ(1サム22:19)にいたことに気づきませんでした。彼はダビデにパンを与え(1サム21:6)、ゴリアテの剣を与えました(1サム21:9)。やがて、ドエグがサウルにこれらのことを告げると、サウルの命によって祭司たち85人がドエグによって殺されてしまいます(1サム22:18)。ドエグはエドム人で(1サム21:7)、神に対する恐れを知らない者でした。サウルは自分の部下に神を恐れるよりも、腕に自信のある者を召し抱えていたようです。ドエグがダビデをスパイし、祭司を殺すことで、ほうびや昇進を期待していたと思います。ダビデの居場所はいざ知らず、祭司を売り、なおかつ殺すのはあまりにも残酷で、主への恐れが欠如しています。主を信頼するダビデと主を恐れないドエグの結末は聖書に書かれている通りです。