イザヤ2章 終わりの日に

イザ2;2「終わりの日に、主の家の山は、山々の頂に堅く立ち、丘々よりもそびえ立ち、すべての国々がそこに流れて来る」
イザヤ2章2から4節は、ミカ4章1から3節までとあたかもコピーしたかのように同じです。2人とも同時期に活躍した預言者ですが、ミカの仕えた王はヨタム、アハズ、ヒゼキヤ(ミカ1:1)に対して、イザヤはウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤ(1:1)の4人の王だと書かれています。イザヤが長生きしたのか、ミカが壮年になってから活躍したのかはわかりませんが、主が同じことを語るように言われたのは興味深いことです。しかも「終わりの日」についてであり、「終わり」のヘブル語は「achariyth(アカリス)」で「最後」を意味します。その日には平和が訪れ、剣を鋤に、槍をかまに打ち直し、二度と戦いのことを習わない、とあります(4)。これはイエス様の言われた「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり(マタ24:7)」よりも後のことで、おそらく千年王国の時代を指しているのだと思われます(黙20:4)。戦いはすべて終わり、人々は誰が神かを知り、どこから教えがやってくるのかを悟るのです(3)。本当の知恵を聞きたいと思うのは、あたかもソロモンの知恵を聞きに全世界から人々が集まったかのようです(1王4:34)。いつわりのない純粋なことばは人の心を打ち、耳を傾けさせる力があるのです。