イザヤ17章 二つ三つのうれた実が

イザ17:6「オリーブを打ち落とすときのように、取り残された実がその中に残される。二つ三つのうれた実がこずえに、四つ五つが実りのある枝に残される。―イスラエルの神、主の御告げ―」
オリーブはイスラエルの比喩だとされています(24:13)。ダマスコが「荒れ果てた地(9)」になることが預言されています。しかし、イザヤの時代から今日までダマスコが占領され、異国の領土になったことはあっても、滅んで人が住まなくなったことはありません。現在シリア領の中にあるダマスコはエジプト、中東、ヨーロッパの通り道にあり、古くから貿易が盛んな街として知られてきました。イスラム教のオスマントルコの影響を強く受け、現在でも人口のほとんどがイスラム教です。しかし、主はこの中からでも「2つ3つ」の熟れた実が、「4つ5つ」が実りある枝に残されると語られています(6)。つまり御心にかなう人たちが「自分を造られた方に目を向け、その目はイスラエルの聖なる方を見(7)」るようになるのです。これは信仰の堅いイスラム教の牙城を打ち砕き、創造主なる聖書の神にイスラム教徒が目を向けるようになるとも読めます。イエス様の言われた 「福音は全世界に宣べ伝えられて(マタ24:14)」終わりの日が来るということばを思い出します。