イザヤ20章 アッシリヤの王サルゴン

イザ20:1「アッシリヤの王サルゴンによって派遣されたタルタンがアシュドデに来て、アシュドデを攻め、これを取った年」
サルゴンはいわゆるサルゴン2世のことで、紀元前2300年ごろにいた「シャル・キン」が語源で「本当の王」という意味です。アッシリアとバビロンはメソポタミアで覇権争いをしており、サルゴン王の時代にはアッシリアがバビロンを支配下に置いています。このころのバビロン王がメロダク・バルアダンでヒゼキヤを見舞いに来た王です(2王20:12)。ヒゼキヤはアッシリア対策として、バビロンと親和を求めます(2王20:13)。同時期にアッシリア王シャルマヌエセルがイスラエル王ホセアの反乱を知り、包囲し3年の後事実上イスラエルは滅亡します(2王17:1-6)。ヒゼキヤはサ ルゴンの次の王のセナケリブの包囲を受けますが、主の不思議な力でアッシリア軍は撤退します(2王18:13-36)。この預言は歴史の中ではサルゴン王の在位はわずかに17年と短く、その短い間にイザヤが受けた主からのことばです。イスラエルを滅亡させたアッシリアを恐れるユダ国にはエジプト、クシュに期待する気運がありましたが、それらは無駄であると主は言われているのです(3-6)。