イザヤ30章 落ち着いて、信頼すれば

イザ30:15「神である主、イスラエルの聖なる方は、こう仰せられる。「立ち返って静かにすれば、あなたがたは救われ、落ち着いて、信頼すれば、あなたがたは力を得る。」しかし、あなたがたは、これを望まなかった」
主に頼らず、勝手にはかりごとを立て、主の霊によらず同盟を結んだことが責められています(1)。何かが起きたときに「静か」で「落ち着いて」いられれば、どんなに楽でしょうか(15)。しかし、イスラエルはパロの保護のもとに身を避けようとしたのです(2)。現代では、隣国エジプトは1948年のイスラエル建国以来、戦争を繰り返してきました。しかし、イスラエルの強さには近隣諸国は太刀打ちできず、国連の非承認とは裏腹にエルサレムの実効支配はイス ラエルが続けています。唯一、第4次中東戦争の際にエジプトの先制攻撃がイスラエルに大打撃を与えたために、エジプトはイスラエルを交渉のテーブルに引き出すことに成功します。そして、エジプトとイスラエルは平和条約(キャンプデービッド)を締結するのです。1978年の合意でエジプトはアラブ諸国の中で唯一イスラエルの同盟国となりました。過去の歴史で何度も裏切られてきたエジプトと和平するのは、果たして主の御心だったのでしょうか?