詩篇71篇 私は生まれたときから

詩71:6「私は生まれたときから、あなたにいだかれています。あなたは私を母の胎から取り上げた方。私はいつもあなたを賛美しています」
ダビデは自分の人生で神がいつもともにいることを感じています。それは「生まれたときから(6)」始まり、「若いころ(5,17)」、さらに「年老いた(9,18)」ときまですべての年代に及んでいます。ダビデは自分だけでなく、「次の世代(18)」にも自分が信じた神を伝えることを歌っています。確かにソロモンは王になったときには、善悪を知る心を求め(1王3:5-10)、父ダビデの信仰を踏襲しています。しかも、それは「一日中(8、15、24)」神をほめたたえ、その偉大なわざを賛美するのです。ダビデはこの地上での人生だけでなく、「私を再び生き返らせ、地の深みから、再び私を引き上げてくださいます(20)」と歌い、死の後のことまで考えています。「年老いて、しらがになっても(18)」は、ダビデがまだ現役で若かったころを表しています。晩年ダビデは老いて弱っていた時も、ソロモンに対して主の道を歩むように伝えています(1王2:3)。ダビデが歌ったように、主はダビデを見捨てず、次の世代に主のみわざを伝えることができたのです。