詩篇82篇 おまえたちは神々だ

詩82:6「わたしは言った。「おまえたちは神々だ。おまえたちはみな、いと高き方の子らだ」
エス様はこの詩篇を引用して、自分を神と呼んだことより、神のわざに目を向けなさいと律法学者たちを戒めました(ヨハ10:33-38)。「私の父は神です」という発言は当時としては、自分を神の子とする神への冒涜と捉えられました。律法学者には人が癒されることより、何と発言するかを見張っていたのです。1992年にエホバの証人輸血拒否事件という事件が起こりました。彼らの主張では「血を避けなさい(レビ7:26など)」という聖書の記述に基づいて輸血は罪だとされていました。しかし、手術の際に輸血が必要になり医師が生命にかかわる緊急処置として輸血を行なってしまいました。結果、エホバの証人の患者は生きることができまたが、病院を訴えました。文字にとらわれすぎて、大事を見落としている様子は、イエス様の時代の律法学者と同じです。律法では何を食べるのかさえ制限されていました。そういう意味でもペテロが見た天から汚れた動物が降りてくる記事は意味深いものだと思います(使10:11-16)。