士師記10章 彼らが救うがよい

士10:14「行け。そして、あなたがたが選んだ神々に叫べ。あなたがたの苦難の時には、彼らが救うがよい」
仏の顔も三度まで…というのは日本のことわざですが、いくら情け深い神であっても、何度も裏切られるとこうも言いたくなるでしょう。「わたしはこれ以上あなたがたを救わない(13)」とは、最後通告のようにも思えます。結局、神はエフタを立て、イスラエルを再度救います(11:11)。イスラエルの民としては、「また救ってくださった」という気持ちになるでしょう。それゆえエフタが6年イスラエルをさばいた後(12:7)、イブツァン7年(12:9)、エロン10年(12:11)、アブドン8年(14)と31年間イスラエルは聖書の神に従いました。しかし、さばきつかさがいなくなると、また異教の 神に走るのです。聖書には主に従った31年よりも長い40年間ペリシテ人の手に渡された、と書かれています(13:1)。彼らの決意はそれほど続かず、従うより苦しむ時間が長くなっていきます。「ほかの神にすくってもらえ」と言われたときに、心を一新して従っていれば…と思います。パウロも「心の一新によって自分を変えなさい(ロマ12:2)」と勧めている通りです。