士師記21章 彼らに娘をとつがせない

士21:7「あの残った者たちに妻をめとらせるにはどうすればよいだろうか。私たちは主にかけて、彼らに娘をとつがせないと誓ったのだ」
誓いに参加していなかったのがヤベシュ・ギルアデの人たちでした(8)。「とつがせない」に合意していないのなら、その地の娘はとつがせることができるだろう、と強引な解釈で町を襲い若い女を400人調達するのです(12)。この女たちは親兄弟を殺され、来たくもないベニヤミンの地に嫁がされ、まさしく「あてがわれた」という表現がふさわしい状態でした。しかしまだ200人不足しています。この200人を補うために、仰天なアイデアを考えつきました。それは「与える」のがだめなら、「盗まれた」なら仕方ない…という訳のわからない発想です(21)。とにかく主の御心を知り民に伝える指導者がいなければ、このようになることを聖書は教えています。士師の時代が終わり王の時代になり、王は民の先頭に立ち判断しましたが、それも永遠には続きませんでした。バビロン捕囚から帰還したユダヤ人たちは、70年の間に正式な主への捧げ方を知らず、エズラが教育しなければなりませんでした(エズ7:10)。このころに誕生したのがパリサイ派で、聖書(トーラー)に書かれていることを教え、判断する人たちでした。