黙示録2章 そこにはサタンの王座がある

黙2:13「わたしは、あなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの王座がある。しかしあなたは、わたしの名を堅く保って、わたしの忠実な証人アンテパスがサタンの住むあなたがたのところで殺されたときでも、わたしに対する信仰を捨てなかった」
7つの教会はパウロが開拓した、アジア地方の教会のことで、現在のトルコ領の東側、バルカン半島を西に渡った場所に当たります。ペルガモは現在アクロポリス遺跡が残っており、その中にオリンポス12神の一人アテナを祭る神殿とゼウスの大祭壇があります。さらにローマ時代に作られたトラヤヌス帝を祭った神殿もあります。クリスチャンでなくてもユダヤ教徒でさえ、住むには難しい環境であったことがうかがい知れます。その中で「アンテパス」という人が信仰を全うして、殉教したことが書かれています。おそらく見せしめに殺された彼を見て、さらに信仰を奮い立たせて主に仕えたことが褒められています。しかし、同時に教会の中にバラムと(14)ニコライ派の教え(15)があったことが非難されています。どちらも偶像崇拝と不品行に関する教えで、他の神には仕えなかったものの何かしら形あるものに頼ったのではないでしょうか?現代のカトリック教会は、マリア像やキリストの彫刻などを飾り、それに向かって拝んでいます。信仰は同じでも、プロテスタントが相容れない礼拝スタイルです。ペルガモが非難された内容とよく似ていると思います。