1サムエル記3章 永遠に償うことはできない

1サム3:14「だから、わたしはエリの家について誓った。エリの家の咎は、いけにえによっても、穀物のささげ物によっても、永遠に償うことはできない」
サムエルはエリにこの言葉通りに伝えました(18)。それを聞いたエリは「主がみこころにかなうことをなさいますように(18)」と言っています。推測ですが、エリは自分が息子たちの傍若無人ぶりを知っていたと思われます。彼らは脂を落とし切っていない肉を食べ(2:14)、血の残った肉までも奪い取って食べていました(2:15)。それは脂肪を煙にせよ(レビ3:16)という律法と、血のあるままの肉を食べてはならない(創9:4)という戒めを破った行為です。特に「血」については厳しく戒められていたので(レビ6:27)、ホフニとピネハスの罪は相当に重いと主は判断されたのだと思います。しかも、エリ自身も太っていたので(4:18)、自制心がなく自分の欲に従う生活をしていたことがうかがえます。エリにはかろうじてサムエルを呼んだのは主であることを知る信仰が残っていましたし(8)、サムエルから自分へのさばきを聞いたときも御心にかなうように(18)と否定はしませんでした。エリもまた士師の一人であり(4:18)、彼の時代までイスラエルは自分勝手に思うがままを行なっていたのです。