詩篇130篇 イスラエルよ。主を待て

詩130:7「イスラエルよ。主を待て。主には恵みがあり、豊かな贖いがある」
詩篇には「悔い改めの詩篇」と呼ばれる詩が7つあるとされ、130篇はその6番目にあたります。残りは6、32、38、51、102、143篇と言われ、表題にダビデの名前がないものは102篇とこの130篇になります。自分が何か失敗したときに、罰を恐れるのは普通の感情ですが、その相手が神だとなると問題は深刻です。神は生死をつかさどる力のあるお方だからです。それでも「赦し(4)」があるなら、そこには希望が持てます。どん底に落とされたとしても、主を待ち望むことができれば幸いです。「私は主を待ち望みます。私のたましいは、待ち望みます。私は主のみことばを待ちます(5)」とあるように、この歌い手は諦めてはいません。「イスラエルよ、主を待て(7)」と呼びかけているのは、救いがないと思って自分勝手な判断で神を無視するような行いをしてはならない、ということです。それがたとえ1900年かかろうとも、主のことばは絶対なのです。そういう意味においては、神の選ばれたユダヤ人は底知れぬ忍耐力があるように思えます。それほど聖書を信頼できるのも能力の一つだと言えるでしょう。