詩篇132篇 あなたと、あなたの御力の箱も

詩132:8「主よ。立ち上がってください。あなたの安息の場所に、お入りください。あなたと、あなたの御力の箱も」
ダビデが契約の箱を運び出したのはバアラというところからでした(2サム6:2)。それまで20年もの間キルヤテ・エアリムという場所で契約の箱が放置されていたのです(1サム7:2)。神の箱をダビデの町に運ぼうと言い出したのはダビデ自身です(2サム6:2)。途中ウザの割り込みというアクシデントがありましたが(2サム6:7)、神が箱の置かれたオベデ・エドムを祝福されたのでダビデは再び契約の箱を自分の町に運ぼうと決心します(2サム6:12)。聖書によれば箱を担ぐ者たちが6歩歩むたびに、ダビデはいけにえを捧げたとあります(2サム6:13)。6進んで1休むというのは、神の天地創造になぞらえたダビデならではの考え方によるものです。そして、ダビデは亜麻布のエポデをまとい、力の限り踊ったとあります(2サム6:14)。この詩の中でも、祭司たちが喜び歌うようにとあります(9)。ダビデが神の箱を運び入れる決心を喜ばれたゆえに、神はこの詩の中で一つの大切な約束をされています。それは、「ダビデのために、一つの角を生えさせよう(17)」というもので、メシヤ預言の一つとして有名です。この預言の通りイエス様はダビデの末裔としてお生まれになりました。