エレミヤ5章 ことごとくは滅ぼさない

エレ5:18「しかし、その日にも、(主の御告げ)わたしはあなたがたを、ことごとくは滅ぼさない」
メソポタミア地方では、アラム語が多く使われ、アッシリアがユダを包囲したとき「アラム語で話しかけて欲しい」という記述が残っています(2王18:26)。エレミヤは「昔からある国、そのことばをあなたは知らず、何を話しているのか聞き取れない国(15)」によって攻撃されると預言しています。バビロニア公用語アッカド語で確かに、ユダヤ人たちにとっては耳慣れない言葉だったと思います。主はイスラエルとユダに裏切られたことに相当怒っておられます(11)。それでも神はエレミヤを通して「ことごとく」は滅ぼさないと言っておられます(18)。それは彼らの血を絶やさないためでもあり、後世の子孫たちにほかの神を拝み、主を退けるならどのような結果を招くかを伝えるためでもありました(19)。ユダヤ人たちは多くの不思議を見せられても主を畏れることはなかったとあります(21-22)。彼らのかたくなで、逆らう心がそうさせたと書かれています(23)。主の選んだ民が愚かで忠誠心のない者だったのではなく、神を信じるすべての者への忠告がここに書かれているのだと思います。