エレミヤ50章 主に争いをしかけた

エレ50:24「バビロンよ。わたしがおまえにわなをかけ、おまえは捕らえられた。おまえはそれを知らなかった。おまえは見つけられてつかまえられた。おまえが主に争いをしかけたからだ」
バビロンが滅びる前の記述はダニエルに書かれています。それによると、ネブカデネザル王には理性を失わせ、野の獣と暮らす7年が与えられ、その結果ネブカデネザルは正気を取り戻し主を賛美する者になりました(ダニ4:32-37)。しかし次王ベルシャツァルは、主の宮の杯で酒を飲み、主を汚す行為を行ったのです(ダニ5:23)。さらに、イザヤ書には高き所に上ろうとし、地に落とされたことが書かれています(イザ14:13-15)。これらのことが「主に争いをしかけた」ことだと思われます。一説ではバビロンにはバベルの塔並みの塔が建てられたとか、あるいは伝説の空中庭園が高き所だと言われています。どちらにしろ、バビロンがベルやネボという神に仕えず(2)、ユダヤ人の神を信仰し、その神に仕えていたならさばきを受けなかったでしょう。ネブカデネザルにはチャンスが与えられましたが(ダニ4章)、バビロンは滅亡の時まで祝宴を開き、酒盛りをしていたのです(ダニ5:1)。主の宮を壊し、主の宮の器を汚したことは「その宮の復讐のことを告げ知らせている(28)」と書かれ、その無礼な扱いに同等の報いをせよとお怒りになっています(29)。