1列王記10章 ソロモンに謁見を求めた

1王10:24「全世界の者は、神が彼の心に授けられた知恵を聞こうとして、ソロモンに謁見を求めた」
もちろんソロモンに謁見し知恵を聞いて、「ただ」というわけにはいきません。多くの品々が贈り物としてソロモンに差し出されたことが書かれています(25-26)。ソロモンは銀を「石ころ」のように扱い、杉もいちじくのように大量に消費しました(27)。これだけ聞くと、知恵ある者は謁見して金が入り、貿易でも莫大な利益を得ているように思えます。しかし、ソロモンの死後レハブアムの時代に、民は父ソロモンの重税を軽くしてほしい旨の嘆願をしています(12:4)。さすがに贅沢を極めて、しかも妻700人とめかけ300人(11:3)を養うとなると、相当な出費になります。現代では医療費がただの国がいくつかあり、イギリス、イタリヤ、オランダなどのヨーロッパ諸国に多く見られます。税金が高い分サービスを良くすれば民衆の不満も抑えられます。医療費はその代表と言えるでしょう。ソロモンが女にかけるお金をもう少し民にも分け与えていれば、レハブアムも簡単に王座を継ぐことができたかも知れません。シェバの女王が驚嘆するほど(7)の知恵の持ち主が、その使い方を誤ったために、王国は分裂するきっかけとなってしまったのです。