エゼキエル2章 彼らはあつかましくて

エゼ2:4「彼らはあつかましくて、かたくなである。わたしはあなたを彼らに遣わす。あなたは彼らに『神である主はこう仰せられる』と言え」
エホヤキンが捕囚になって5年目(1:2)なら、まだエレミヤも生きていたはずです。エゼキエルとエレミヤに面識があったかどうかは聖書に書かれていませんが、エレミヤがユダの滅亡と捕囚について預言しているのに対して、エゼキエルは捕囚後のことを語っています。捕囚されたユダヤ人たちは、エレミヤの預言通りになり、神のことばは本当だったと気づいたはずです。本来なら悔い改めて、主に立ち返るべきですが、どうやらそう簡単ではなさそうです。それが「反逆の国民(3)」や「あつかましく」「かたくな」という表現に現れています。ある者は「こんなひどい目に遭わせて」と憤慨するでしょう。また別の者は「主の言われたことを守っていれば」と後悔したかも知れません。エゼキエルがこれから語る相手は、主ご自身が手を焼いた者たちなのです。そして、エゼキエルに預言者としては厳しい条件を与えます。それは「彼らが聞いても、聞かなくても(7)」語れということです。きびしい条件はエゼキエルにも向けられ「反逆の家のようにあなたは逆らってはならない(8)」と、エゼキエルの行動にも釘を刺しています。