エゼキエル7章 金は汚物のようになる

エゼ7:19「彼らは銀を道ばたに投げ捨て、彼らの金は汚物のようになる。銀も金も、主の激しい怒りの日に彼らを救い出すことはできない。それらは彼らの飢えを飽き足らせることも、彼らの腹を満たすこともできない。それらが彼らを不義に引き込んだからだ」
AFP(フランス通信社)の2014年の統計によると、世界の家計資産は2019年には約370兆ドル(約4京円)になると予想しています。また、オックスファムは2017年に8人の金持ちが、世界人口の半分と同等の資産を持っていると発表しました。この8人が実際に札束を地球を1周するほどに持っているわけではありません。すべては数字で管理されているからです。イスラエルの民のように、金や銀を実際に持っていても、飢えを飽き足らせることも、腹を満たすことも出来ません。ましてや、単なる数字の羅列ならばもっと役に立たないでしょう。金は古代からその輝きを失わないことから、価値あるものとされてきました。しかし、さばきの日に金や銀をどれだけ多く持っていたとしても、さばきを逃れる手段にはならないのです。エゼキエルは「金は汚物のようになる(19)」と預言し、最も価値あるものが、最も価値のないものになることが語られています。総資産の99%を持つ8人が、もし神に立ち返らず、へりくだらず、主を礼拝しないのなら、終わりのときに数字の羅列をどんなに神に見せてもさばきを逃れることは出来ないでしょう。