エゼキエル20章 わたしの名のために

エゼ20:14「しかし、わたしはわたしの名のために、彼らを連れ出すのを見ていた諸国の民の目の前でわたしの名を汚そうとはしなかった」
ご自分の名のために「彼らを絶ち滅ぼそうと考えた(14)」のをやめたのです。モーセの時代にエジプトで、主は「イスラエル人の叫びはわたしに届いた(出3:9)」と言われ、イスラエルの民を救い出すことを決意されました。総勢400万人とも言われた、イスラエルの民をエジプトから連れ出すことは容易なことではありません。海を2つに割る奇跡まで起こして(出14:21-22)助けた民が、助けてもらった神に従わなかった、となると神の名にかかわります。自分たちが苦しみから逃れることができたら、後は知らん顔をするのか…と近隣諸国に揶揄されても仕方のないことです。主は当然お怒りになり「滅ぼしてしまおう(14)」とあります。人を創造された神は人の考えることを知らないわけではありません。ノアの洪水の後、「人の心の思い計ることは、初めから悪であるからだ(創8:21)」と言われ、人を救うには何千回、洪水を起こしても悪から離れることを学ばないことを理解していました。それゆえにイエス様は「父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります(ヨハ14:16)」と言われました。聖霊が導いてくださらないと、人は悪い心に傾いてしまうのです。