エゼキエル26章 北からツロに連れて来る

エゼ26:7「まことに、神である主はこう仰せられる。見よ。わたしは、王の王、バビロンの王ネブカデレザルを、馬、戦車、騎兵をもって多くの民の集団とともに、北からツロに連れて来る」
ツロはユダ国の滅びをあざ笑い、自分たちは攻められないとたかをくくっていました(2)。ツロはイスラエルの北にある商業都市で、裕福な国でした。しかし、富の集まる所にはいつも高ぶりが顔をのぞかせ、サタンはそこに付け入ります。ツロの預言の延長上に「全きものの典型(28:14)」と呼ばれる人物が登場します。その者は「知恵に満ち、美の極み(28:14)」と評され、人間ならだれでも憧れる才能と容姿に恵まれていました。もし、知恵にも美にも満ちる者が高慢にならないとしたら、そういう人にお目にかかりたいものです。主が与えられた才能も容姿も、高ぶった心の前では価値を見出されません。ツロがバビロンに攻められる原因となったのが「あはは」とユダが廃墟になることを笑ったことだとあります(2)。そして、ツロは滅びるとエゼキエルは預言します(7)。あれほど栄華を極めたのに…と近隣諸国は「なぜ?」と驚くようになるとあります(17)。ツロは穴に落ち(20)、永久に見つけられなくなります(21)。ツロの滅亡は、あたかもサタンが天を追われ、地の底におちることを比喩として書かれているようです。