エゼキエル24章 あなたがたのためのしるしとなり

エゼ24:24「エゼキエルはあなたがたのためのしるしとなり、彼がしたとおりを、あなたがたもするようになる。このとき、あなたがたは、わたしが神、主であることを知ろう」
第九年の第十の月の十日(1)はネブカデネザルがエルサレムを包囲した日です(2王25:1)。よりによって、そんな大切な日にエゼキエルの妻は亡くなります(18)。イスラエル人の悲しみ方は、衣を裂き(2王19:1)、灰をかぶり(2サム13:19)、大声で泣き叫ぶのが普通です。つまり、身なりは激しく乱れ、やかましく悲しむのです。エゼキエルは妻が亡くなっても、通常イスラエル人がする逆のリアクションをして見せました(18)。エゼキエルの態度はそのままメッセージとなり、やがてバビロンが攻めてきたときには、嘆いたり、泣いたりする余裕も時間もないことを伝えています。エレミヤ、エゼキエルが預言したユダ滅亡は数十年前から数年前になり、ついに滅亡当日を迎えてしまいました。もう、どんなにわめこうが叫ぼうが、主のさばきが変わることはありません。なぜユダ国民は主が「遣わしたこともない(エレ14:15)」預言者に耳を傾け、耳に痛いエレミヤやエゼキエルの預言を退けたのでしょうか?彼らの心についたさびは、簡単には落ちなかったようです(6)。エゼキエルの預言も最後は妻まで失うという、厳しい試練の中語られました。