エゼキエル38章 疫病と流血で彼に罰を下し

エゼ38:22「わたしは疫病と流血で彼に罰を下し、彼と、彼の部隊と、彼の率いる多くの国々の民の上に、豪雨や雹や火や硫黄を降り注がせる」
この預言が成就するにはイスラエルが平和な状態でなければなりません(8-11)。イスラエルが軍事大国であり、核を保有していることを近隣諸国は理解しており、簡単に戦争をしかける国はありません。しかし、いくつかの国が連合し、イスラエルの軍備力を上回る力で攻めるならイスラエルを打ち負かせるかもしれません(5-6)。なによりもアメリカが自国で石油が取れるようになり、中東に興味を失いつつあるのはゴグにとって追い風になり得ます。イランはあまりにも遠く、ニューヨークからイランよりも、ロサンジェルスから東京までのほうがはるかに近いのです。中東からの撤退はアメリカの経済の立て直しには不可欠の条件になっています。ここで疑問に思うのはゴグの目的です。どんな戦争でも「大義」があり、それが国益であろうが個人的な利益であろうが、イスラエルを攻撃する理由があるはずです。ゴグがいくつかの国と組み、イスラエルを攻撃する至るまでに「何か」があるはずです。イスラエルの家畜と財産(12)は、1つの理由になるでしょう。攻撃が始まった時、世界中が神の奇跡を目撃することになります(21-22)。