エゼキエル40章 四つの切り石の台

エゼ40:42「また、全焼のいけにえのための四つの切り石の台があり、その長さは一キュビト半、幅は一キュビト半、その高さは一キュビトであった。その上に全焼のいけにえや、ほかのいけにえをほふるための道具が置かれていた」
エゼキエル神殿は外壁でも1面が500キュビト(42:16-19)あり、仮に260メートル四方だとして、200坪余りの面積になります。そこに至聖所もあります(41章)。また祭壇にはいけにえが捧げられ(43:19-27)、42節の4つの切り石台は、動物をさばく場所だと思われます。パウロは「ご自分の血によって、ただ一度、まことの聖所に入り、永遠の贖いを成し遂げられたのです(ヘブ9:12)」と語り、新約ではもういけにえを捧げる必要がありません。しかし、エゼキエル神殿では全焼と和解のいけにえを捧げるように命じられています(43:27)。仮にいけにえを捧げ、神と和解し至聖所まで行っても、そこには契約の箱はありません。契約の箱の記述は第2歴代誌以降(2歴5:7)、黙示録までないのです(黙11:19)。モーセ、ソロモン、ゼルバベル、ヘロデ王、そしてエゼキエル神殿もすべて同じ形式で作られています。黙示録でヨハネは天の神殿を目撃します(黙11:19)。おそらく地上で作られた神殿は、天の神殿を模倣しているのだと思います。逆の言い方をするなら、神が座する宮(神殿)は、神の決めたスタイルでなければならないということです。