エゼキエル41章 それぞれ二つのとびらがあり

エゼ41:23「また、本堂と至聖所にそれぞれ二つのとびらがあり」
モーセの幕屋、ソロモン神殿にはそれぞれ聖所と至聖所を仕切る垂れ幕がありました(出26:33)。幕は青、紫、緋色とカラフルな色で織られ、ケルビムの姿が織り込まれていました(出26:31)。この幕はイエス様の十字架の贖いと同時に、上から下まで真っ二つに裂けたと聖書に書かれています(マタ27:51)。エゼキエルの神殿では、幕を作る指定はなく、代わりにとびらを付けるように書かれています。エゼキエル神殿にはモーセの幕屋のような色の指定も少なく、ソロモン神殿のように金で覆うような指示もありません。ただ、彫刻の指示が各所に見られ、なつめやしとケルビムがセットになっています(18など)。聖所の前には机が置かれていますが(22)、パンを置くとも(レビ24:6)、燭台を置けとも(出26:35)、香を焚け(出30:27)とも書かれていません。この何も置かれない至聖所に、やがて「荒らす憎むべき者(ダニ9:27)」が立つと預言されています。ダニエル書では「聖所ととりでを汚し、常供のささげ物を取り除き(ダニ11:31)」とあり、明らかに神殿の聖所を指しています。従ってイエス様の言われた「聖なる所(マタ24:15)」は、エゼキエル神殿の聖所だと思います。