エゼキエル42章 三階になった回廊

エゼ42:3「二十キュビトの内庭に面し、外庭の石だたみに面して、三階になった回廊があった」
新約ではヘロデ王が改築した神殿に「ソロモン廊」という回廊があったことが記されています(使3:11)。回廊は建物の内側にある通路(廊下)のことで、部屋から部屋までをつなぐ役目をしています。3階の回廊とは、それぞれの階の部屋と別の場所を結ぶ通路のことで、2階3階と上がっていくにつれて通路の広さ分部屋が狭くなっています(6)。つまり階段状になっている部分が神殿の中にあるということです。南北の部屋は祭司たちが聖なる食べ物を食べる場所で(13)、さらに着替えをする場所だとあります(14)。祭壇があり、捧げものをさばく場所もあり(40:46)、祭司服に着替える場所と捧げものを食べる部屋があるのなら(13-14)、モーセの時代に逆行したスタイルの礼拝が持たれるのでしょうか?イエス様が一度だけ罪のために死なれ(ヘブ9;12)、同時に神殿の聖所と至聖所を分けていた幕が2つに裂けたはずです(マタ27:51)。どうやらここに書かれている神殿の仕様は、イエス・キリストを通さずに、天の父と交わる人たちのためのもののように思えます。それは21世紀を迎えてもまだ救世主を待ち望むユダヤ人たちのことではないでしょうか。