エゼキエル45章 公義と正義とを行なえ

エゼ45:9「神である主はこう仰せられる。イスラエルの君主たちよ。もうたくさんだ。暴虐と暴行を取り除き、公義と正義とを行なえ。わたしの民を重税で追い立てることをやめよ。-神である主の御告げ-」
最初の「君主(7)」は定冠詞のついた、一人だけしかいない君主に対して、「君主たち」は別の人を指していると思われます。英語では「prince」ですが、ヘブル語の「nasiy(ナシー)」は、「族長」や「統治者」という意味もあります。25000×10000キュビト(3)の広大な敷地がすべて聖められ(4)、新しいリーダー(あるいはリーダーたち)が正しく民を導かなければなりません。その最初として、暴虐と暴行を取り除き(9)、偏見も差別もない公平な目で正しい奉納物を集めるように命じられています(12-16)。逆を言うなら、このような基準の取り決めがないと、勝手な判断で多くなったり少なくなったりするということです。余裕があるから余計にとか、苦しい状態だから少なめにというわけにはいきません。主がもし十分の一といわれたのなら十分の一でなのです。人が勝手に増減をするのは、主の判断に介入することになります。若い雄牛(18)がいなかったから羊で勘弁してもらおうとは思わないことです。そのために「正しいはかり(10)」を強調しているのだと思います。「重税」は英語で「dispossess」です。君主たちが愚かな判断で民から巻き上げてはなりません。