1歴代誌12章 サウルの家の任務についていた

1歴12:29「サウルの同胞、ベニヤミン族から三千人。これまで、彼らの大多数は、サウルの家の任務についていた」
サウルがダビデを追い回していたことは、サウルの家来ならだれでも知っていることです。しかし、ただの一度もダビデがサウルに対して、反旗を翻し、剣を差し向けたことがないことも事実です。そして、サウルが死んだのはペリシテとの戦いの中のことで(10:1-4)、ダビデは関与していません。こうした背景のもとでサウルの家の者たちは、ダビデがツィケラグにいることを聞き(1)、ダビデに従いたいと願ったのです。最初ベニヤミンとユダ族がダビデのもとに来たとき(16)、ダビデは警戒していました(17)。昔サウルから逃げているとき、アドラムの洞穴に集まったのはダビデの兄弟や父の家のものたちと、困窮している者、負債のある者、不満のある者たちで(1サム22:1-2)、同族のユダ族からは誰もいませんでした。また、サウルの出身部族ベニヤミンも、ダビデを裏切るかもしれないと考えていました(17)。しかし、聖霊がアマサイに下り、主がダビデと共におられることを聞いたダビデは、すべての助けを断ることなく受け入れたのです(18)。そしてその結果、「神の陣営」のような大陣営になったとあります(22)。