1歴代誌15章 心の中で彼をさげすんだ

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1歴15:29「こうして、主の契約の箱はダビデの町に入った。サウルの娘ミカルは、窓から見おろし、ダビデ王がとびはねて喜び踊っているのを見て、心の中で彼をさげすんだ」
歴代誌ではミカルは心の中でダビデをさげすんだと書かれ、それ以降の話はありませんが、サムエル記の中ではもう少し詳しい記述が残っています。それによるなら、ミカルはダビデが主の前で踊り、町に帰ってきたときに迎え、「イスラエルの王は、きょう、ほんとうに威厳がございましたね(2サム6:20)」と皮肉いっぱいの言葉をかけています。ミカルの言葉から推測すると「ごろつきが恥ずかしげもなく裸になるように(2サム6:20)」と「自分の家来のはしための目の前で裸(2サム6:20)」になったことが相当に嫌だったようです。それはまるで町のごろつきが酒に酔って見せる醜態のようで、ましてや王なる者が家来の前で裸になることなどミカルの想像もしないことだったからです。しかし、実際にはダビデは亜麻布のエポデを着ており、全くの裸ではなかったようです(2サム6:14)。ダビデはミカルに対して自分はこれからもっと卑しめられよう…と語っています(2サム6:22)。ミカルは王の威厳を気にし、ダビデは王であろうとも主の前では威厳などかなぐり捨てる信仰がありました。結局、ミカルの見下しは主から祝福されず、彼女は生涯子どもがなかったと書かれています(2サム6:23)。