2歴代誌4章 青銅の重さは量りきれなかった

2歴4:18「こうして、ソロモンはこれらすべての用具を大量に作った。青銅の重さは量りきれなかった」
列王記には「ソロモンは、この用具があまりにも多かったので、みなそれを量らないままにしておいた(1王7:37)」とあり、見ただけで量ることを断念するほどの量だったことが判ります。その青銅の出どころは、ソロモンの父ダビデが、ツォバの王ハダデエゼルとの戦いに勝利したとき(1歴18:5)、戦利品として青銅を奪ったものを使いました。聖書にはこの青銅を使ってソロモンは青銅の海や柱、および青銅の器を作った、とあります(1歴18:8)。ダビデが残してくれたのは設計図(仕様書)(1歴28:11)、金、銀、青銅、しまめのう、色とりどりのモルタルの石の象眼細工、あらゆる宝石、大理石(1歴29:2)と多岐にわたっていました。仕様書には完成した神殿をどう機能させるかが書かれ、レビ人の奉仕や組み分け(1歴23:3-13)から器具の使い方まで詳しい説明がありました(1歴28:11-12)。主から主の宮を建ててはならないと言われたものの(1歴28:1-3)、建てないだけで、建てること以外はすべて準備していました。ダビデの主への熱い思いが伝わってきます。それでもソロモンが着工してから、神殿の完成まで7年の月日を必要としたのです(1王6:38)。