2歴代誌14章 高き所と香の台を取り除いた

2歴14:5「さらに、彼はユダのすべての町々から高き所と香の台を取り除いた。こうして、王国は彼の前に平安を保った」
列王記には「高き所は取り除かれなかった(1王15:14)」とあるので、サムエル以降に備えられた高き所は取り除かれなかったのだと思います。しかし、町々にある高き所は取り除いたようで、聖書は「アサの心は一生涯、主と全く一つになっていた(1王15:14)」と紹介されています。それを裏付けるように、歴代誌では「御目にかなうことを行ない(2)」「異教の祭壇と高き所を取り除き、柱を砕き、アシェラ像を打ちこわした(3)」と続き、父祖ダビデの信仰に従ったことがわかります。アサの治世は41年で(1王15:10)、マナセ55年(2王21:1)、ウジヤ52年(26:3)に次いで3番目に長い治世でした。ユダ王の歴史上最悪のマナセが最も長い治世なのは皮肉なことですが、アサのように主と全く一つになる王が長く国を治めることは喜ばしいことです。できれば次もその次の王も、代々主を求める王が立てられることを願います。聖書は次王ヨシャパテが父アサの道を歩んだことを伝えています(1王22:43)。しかし、アサの孫のヨラムはイスラエルからイゼベルの娘アタルヤを妻にしたときから王国は傾いていくのです(2王8:26)。