2歴代誌16章 アラムの王ベン・ハダデのもとに

2歴16:2「アサは主の宮と王宮との宝物倉から銀と金を取り出し、ダマスコに住むアラムの王ベン・ハダデのもとに送り届けて言った」
バシャが王になったのは、主に従わないヤロブアムの子ナダブに対して謀反を企て、ナダブを殺したからです(1王15:26-27)。これがアサの治世3年目の出来事です(1王15:28)。しかし、バシャが主に従ったかというと、「彼は主の目の前に悪を行ない、ヤロブアムの道に歩み(1王15:34)」とあるように、ナダブと似たり寄ったりでした。バシャもユダの財宝を狙い、ユダ国をラマ(砦のようなもの)で包囲しました(1)。このことが35年間主に従ってきたアサの心に変化をもたらします。アサの最後の5年間は、目前にある問題に対し主を求めることをせず、予見者ハナニの有名な「その心がご自分と全く一つになっている人々に御力をあらわしてくださる(9)」という忠告にも耳を貸しませんでした(10)。アサの治世39年目に彼の足は病気になります(12)。おそらくこれが最後の神からのメッセージで、そのときに医者を求めず(12)、主を求めていたならアサの治世は41年よりも長かったかもしれません。それでも、アサが死んだとき民は多くの香を焚き、彼の死を悼みました(14)。ユダ国民はアサが主に従ったことを覚えていたのです。