2歴代誌11章 主を尋ね求める者たち

2歴11:15「さらに、彼らのあとに続いて、イスラエルの全部族の中から、その心をささげてイスラエルの神、主を尋ね求める者たちが、その父祖の神、主にいけにえをささげるためエルサレムに出て来た」
この段階でイスラエルにはレビ人がいなくなったことになります。それはヤロブアムがレビ人以外から勝手に自分たちに都合の良い祭司を選び、彼が造った高き所と雄やぎと子牛に仕えさせたからです(14-15)。ヤロブアムのもとには神殿も契約の箱もなく、おまけにレビ人までもいなくなったのです。いくら主がヤロブアムとレハブアムが別れるようにしむけたとしても(4)、ヤロブアムは主から離れるべきではありませんでした。このイスラエル全土から集まったレビ人たちは、結果的にはレハブアムを支えましたが、その期間はわずか3年でした(17)。その後治世がうまくいくと、レハブアムは主から離れ、律法から離れてしまいます(12:1)。何事もうまく行くときに落とし穴があるのです。バベルの塔はその最たる物語です(創11:1-8)。自分にはもう神はいらない…と考え始めたなら、サタンはすかさずその心の隙間に入ってい来るでしょう。ダビデも一度民の数を数えるという失敗をしています(2サム24:1-10)。レハブアムも、もしイスラエル全土から集まったレビ人の進言を続けて聞いていたなら、イスラエル王権はもっと強固なものになっていたかもしれません。