パウロの言う奥義とは?

エペソ3:6「その奥義とは、福音により、キリスト・イエスにあって、異邦人もまた共同の相続者となり、ともに一つのからだに連なり、ともに約束にあずかる者となるということです」
エペソ1章に奥義を知ったと書かれています(1:9-11)。それは神には計画があり、目的があるというものです。神の計画には世の初めから、御子が関係していました。逆に言うなら、御子があるから計画を立てることができたのです。それは和解のプロセスにおいて、とても重要な役割を担っていました。旧約の時代には天と地上には大きな隔たりがありました。罪はただ人を苦しめ、捧げものをすることでかろうじて罪の受ける罰を逃れていました。しかし、それは完全ではなく、人が死を免れるものではなかったのです。奥義とは神とすべての人が和解できるだけでなく、ひとつとなり、御子が受けるべき約束をも受け継ぐ存在に引き上げられるということです。唯一、神の御子であるキリストがご自身の命を捧げることによって、このことは成就しました。あとはこの不思議な物語を信じる信仰が必要なだけです。