命をかけたラハブ

ヨシュ2:10「あなたがたがエジプトから出て来られたとき、主があなたがたの前で、葦の海の水をからされたこと、また、あなたがたがヨルダン川の向こう側にいたエモリ人のふたりの王シホンとオグにされたこと、彼らを聖絶したことを、私たちは聞いているからです」
ラハブがなぜ、イスラエルのスパイたちを助けたかが書かれています。彼女はイスラエルの神の噂を聞いていたのです。モーセが荒野にいたときも、敵が周りにいた、とあります(出32:25)。その敵たちも神がなさった大きな奇跡を聞きつけて、イスラエルの周りに見物に来ていました。ラハブも同じように、イスラエルの神は偉大でまことに礼拝するべき存在ではないかと感じていたようです。新約では3回ラハブの名前が出てきています(マタ1:5、ヘブル11:31、ヤコブ2:25)。彼女は信仰によって斥候たちを助けたとあります。彼女には信じるべきものがなかったのです。しかし、いま自分の国を探りに来たこの人たちの神の御業は本物だ…彼女の心にまことの神に対する飢え渇きがあったのかもしれません。とにかく、彼女は自分の命を、イスラエルの神にかけたのです。「ひょっとしたら、私たちを救ってくれるかもしれない」…彼女の信仰は行動となって現われ、彼女はイエスキリストの系図にまで載る信仰者になったのです。