日が沈んでから

マルコ1:32「夕方になった。日が沈むと、人々は病人や悪霊につかれた者をみな、イエスのもとに連れて来た」
最初のきっかけはペテロの家でしゅうとめが熱を出したことでした。しゅうとめというのは、ペテロが結婚していて、妻の母がいたということです。彼らがペテロの家でもてなしを受けて、日が暮れて夜になると、たくさんの人がやってきました。昼間見られてはいけない人たちです。第一に思い浮かぶのはツァラト(旧訳ではらい病)の人たちです。彼らは決まったエリアに住んでいなければならず、もし人前に出るなら「私は汚れています」と大声で言わなければならなかったのです(レビ13:45)。そして次に想像するのは悪霊に付かれた人たちです。現代でも家族の中に精神病を患う人がいるなら隠そうとする人たちは大勢います。彼らには夢も希望もありませんでした。暗くならないと外に出られない人たち…これは比喩です。現代にも心を外に向けられない人たちは多くいます。