エチオピアの預言

イザヤ18:1「ああ。クシュの川々のかなたにある羽こおろぎの国」
新改訳の下の注解にはクシュはエチオピアだと書かれています。クシュには人類最初の権力者ニムロデがいました(創10:8)。エジプトの上流付近に国を構え、イスラエルとは交流があったとされています。背が高く、肌がなめらか(2)と表現され、新約の時代には神殿に礼拝しに来たエチオピアの宦官が登場しています(使8:27)。エチオピアはアフリカの多くがイスラム教になっていく中で、キリスト教を信じ、熱心なキリスト教国としても知られています。この国にも助けを求めようとしたのが、ヒゼキヤ王です(2王19章)。しかしイザヤはやがて、シオンの山に贈り物が運ばれてくる(7)、と預言しています。アモン人、アラム人に対しては強く否定的な預言でしたが、クシュ(エチオピア)に対しては、滅びるような預言ではありません。それはアッシリアラブシャケが、ヒゼキヤを陥れようとしたときに、援軍を差し向けようとした功績が認められたからです。主に反対しない人々は味方です(マルコ9:40)。