栄華を極めた後に

イザヤ21:14「テマの地の住民よ。渇いている者に会って、水をやれ。のがれて来た者にパンを与えてやれ」
今度はイスラエルを捕囚したバビロンについての預言です。バビロンの最後の王はベルツァツァル王でした。ダニエル書の中に有名な「メネ、メネ、テケル、ウ、パルシン」という謎の言葉を解き明かすシーンがあります(ダニ5章)。解き明かしたその日の夜にバビロニアは滅びるのですが、ダニエルが解き明かした、まさしくその時が「食卓を整え、座席を並べて、飲み食いしている(5)」ときでした。ダニエルの記述とイザヤの預言が重なり、目の前に広がるようです。栄華を極めたバビロンでしたが、主の前には正しくなく、その行いは忌み嫌われるものに満ちていました。唯一、ネブカデネザル王が7年間けものの住む世界に投げ出され、正気を取り戻したとき、主を賛美しほめたたえたとことがありました(ダニ4章)。それゆえ、ネブカデネザル王の時代にはバビロンは滅びませんでした。しかしアッシリアの攻撃は始まり、バビロンが逃げた先のテマ(アラブ人あるいはイシュマエルの子孫)に、バビロン人を助けてやれ…という預言がこの預言です。