うしろからの声

イザヤ30:21「あなたが右に行くにも左に行くにも、あなたの耳はうしろから「これが道だ。これに歩め。」と言うことばを聞く」
耳のうしろとは、主がうしろに立たれるということです。耳の構造上、うしろから語られるなら聞こえづらいです。エリヤは主の声を聞くとき、風、地震、火の中に主の声を見出せませんでした。すべての現象が終わったあとにかすかな細い声を聞いたのです(1王19:12)。耳のうしろからというのは、そういう聞こえないほどの声を聞くということだと思います。祭司は懐にウリムとトンミムという石を持っていました。主の御心を尋ねるとき、どちらの石を取り出すかによって決めていたのです。主の御心など理解できるはずありません。「わたしの思いは、あなた方の思いと異なり(イザ55:8)」とあるように、どんなに真剣に主の思いを計っても知ることはできないのです。それでも心を無にして自分の思いを捨て、必死で主の声を聞こうとするなら、かすかな声で応えてくださるでしょう。心の耳は静かになったとき聞こえるようになるのです。