食べ物で汚れない

マコ7:18「イエスは言われた『あなたがたまで、そんなにわからないのですか。外側から人にはいって来る物は人を汚すことができない、ということがわからないのですか』」
カシュルートはユダヤの食事規定のことで、ヘブライ語で「カーシェールな状態」を示す言葉です。カーシェールは「コーシェル」などとも呼ばれ、「相応しい状態」の意味で食べてもよい食物を指します。動物にきよい、きよくないを定めた記述は創世記のノアの時代が最初だとされています(創7:2)。たとえばひづめの割れていない動物は食べてはいけません(レビ11:3)。馬は食べられません。ひづめが割れていても、反芻しない動物は食べられません。豚はダメです。こんな決まりも、すべては比喩であることがわかります。食べることにより心が悪い考えに陥ったり、殺人や姦淫を犯すようなことはないのです。もし、食べることだけで聖くなれるなら、人類全てがコーシェルを守ればいいわけですが、食べ物で人の心は聖くなったり汚れたりしません。人の心は神か、あるいはサタンによって左右されるのです。霊の領域が目に見える形になるのは、人の体です。霊の食べ物が聖いなら、行いは自然に聖なるものとされるでしょう。