第一のしるし

ヨハネ4:54「イエスユダヤを去ってガリラヤにはいられてから、またこのことを第二のしるしとして行なわれたのである」
エス様はサマリヤに2日間滞在した後、カナに戻ってきました(46)。そこは第一のしるしが行われたところです。2つ目のしるし以降、具体的なしるしは書かれていません。数々のしるしを番号をつけて数えることができなかったからだと思われます。しかしヨハネは2つのしるしをはっきりと覚えていました。水がぶどう酒に変えられ、死人がよみがえる、という2つです。死人がよみがえることは、我々人間が、罪の中に生き、死んだも同然なのに、救いのわざによって新しい命を与えられる比喩です。水がぶどう酒に変えられるのは、水には発酵する力も素材もありませんが、その水がよく踏まれ、熟し、発酵を繰り返し、芳醇な香りと味わいを出すワインになることを指しています。それは人が救われ、成長する姿に似ています。ぶどう酒は聖霊を指します。水だけなら、人に喜ばれません。しかし聖霊の力を受け、心を踏んでもらい、何度も悔い改め、発酵を繰り返すなら、キリストの香りを放つようになるでしょう。人々は「よくも今まで取っておきました(ヨハ2:11)」と神をあがめるようになるのです。