知らない、知らない、知らない

マコ14:72「するとすぐに、鶏が、二度目に鳴いた。そこでペテロは、「鶏が二度鳴く前に、あなたは、わたしを知らないと三度言います。」というイエスのおことばを思い出した。それに思い当たったとき、彼は泣き出した」
ペテロは大祭司のしもべの耳を切り取り(47)、そのあとみんなと逃げています。マルコではペテロの名前は出てきませんが、ヨハネでは耳を切り落としたのはペテロだと書かれています(ヨハ18:10)。暴力を働き、イエス様を見捨てて逃げて、祈りの番の時は眠りこけて、さらに3回の否定です。ペテロが泣き出したのは、大祭司の中庭での3回の否定のことだけはありませんでした。彼の取った一連の行動はすべて、ペテロ自身の言葉「たとい全部の者がつまずいても、私はつまずきません(29)」に反するものでした。早とちりでおっちょこちょいのペテロはイエス様が大好きでした。イエス様も大事な場面では、ヨハネヤコブと共にペテロを連れて行きました。ペテロがイエス様をどんなに愛しても、自分の力が及ばないことがあるのです。ペテロの肉の部分をイエス様はお示しになりました。ペテロは自分の弱さを見つめた時、自分のうちにはイエス様がおられることを悟ったのです。