存在の薄い士師たち

士師12:15「ピルアトン人ヒレルの子アブドンは死んで、アマレク人の山地にあるエフライムの地のピルアトンに葬られた」
エフタは親が違うために、のけ者にされごろつきと一緒にいました(11:3)。エフタはこの頃に異教の神を知ったのだと思われます。自分の娘をいけにえにするのは、主の命令ではありませんでしたが、主の前で誓った約束は反故にできません。エフタはエフライム人とも戦い、イスラエルを6年間さばいた…とあります(12:9)。その後、イブツァンが7年間(9)、エロンが10年間(11)、アブドンが8年間(14)とさばきつかさが変わり、イスラエルを裁きました。しかしこれらの士師たちは、わずか1行か2行の記述しか残されておらず、どのような人物だったのかは推し量ることもできません。最後にサムソンが登場しますが、サムソンの20年を含めヨシュアの死後、士師がイスラエルを裁いたのは410年になります。アブドンは多くの子と孫に恵まれ、多くのロバ(富)にも恵まれていました。しかし彼が死ぬと、また罪の生活が始まったのです。主ご自身がさばきつかさになり、人の心の上に立ち、支配するならペリシテの支配を受けることはないでしょう。