神不在

士師17:6「そのころ、イスラエルには王がなく、めいめいが自分の目に正しいと見えることを行なっていた」
そのために「さばきつかさ」が立てられ、イスラエルを裁いていたはずです。しかしサムソンの話の後に、ミカという人の話になり、ダン族とのいざこざに発展していきます(18-19章)。王が不在というより、神も不在という感じです。タチが悪いとはこういう状況だと思います。母から銀1100枚を盗むのも、ミカは正しいと思っています。母は銀で彫像と鋳造を造りました(4)。ミカはその像を自分の宮に置いて、わけのわからない若者を祭司としています。レビ人が彼を訪れたとき、「主が祝福してくださった」と勝手に思い込んでいます(13)。すべては自分勝手な思い込みです。律法も規律もルールもありません。自分が正しいと見えることを行っていたのですから。神殿もなく、神をあがめる場所でさえありませんでした。罪のためのいけにえもないがしろにされ、やりたい放題です。神を知る前はみんなそうです。私たちも全く同じ状況だったのです。神のいない世界は、なんと無法で殺伐とした世界なのでしょうか?