サムソンとデリラ

士師16:5「すると、ペリシテ人の領主たちが彼女のところに来て、彼女に言った。『サムソンをくどいて、彼の強い力がどこにあるのか、またどうしたら私たちが彼に勝ち、彼を縛り上げて苦しめることができるかを見つけなさい。私たちはひとりひとり、あなたに銀千百枚をあげよう』」
聖書はデリラの美貌には触れていません。最初にペリシテ人の妻を得たとき、その妻の妹のほうがきれいだ…という記述があります(15:2)。サムソンは美貌に惹かれたわけではないようです。どこが気に入ったのか、デリラのほうはサムソンに気があるように見えません。領主たちが何人いたかわかりませんが、一人当たり銀1100枚というのは相当数です。いわゆる「大台に乗せる」というやつです。桁が変わると人の心も変わる典型でしょうか?デリラは必死になってサムソンの秘密を探ります。サムソンは秘密をばらし、捕らえられ目をえぐられます(21)。もし目がつまづかせるなら、えぐりだして捨ててしまいなさい(マタ5:29)…はイエス様の言われた有名な言葉ですが、サムソンはまさしく見た目に惑わされたようです。目が失われると心の目は開かれるようで、やがてサムソンは女より主に心のよりどころを見つけるのです。