ダン族の堕落

士師18:1「そのころ、イスラエルには王がなかった。そのころ、ダン人の部族は、自分たちの住む相続地を求めていた。イスラエルの諸部族の中にあって、相続地はその時まで彼らに割り当てられていなかったからである」
ダンには相続地が割り当てられなかったと書かれています。黙示録では、12部族の中でダンの名前は消えています(黙7:5)。ダン部族は最低でも2回、偶像を持ち込み礼拝しています。この章はその1つ目です。しかもダン族の占領の仕方は卑怯な方法でした。ミカから偶像と祭司を奪うときも、言葉巧みに祭司をそそのかし、ミカに対しては600人の武装した者たちをちらつかせ、無言の圧力で押さえ込んでいます。ライシュという町は交流が少なく助ける人たちもいなかったとあります(28)。ダンからベエル・シェバまで…という言葉が聖書に最低でも7回出てきますが、ダン族が奪ったライシュは北の果てで、南はベエル・シェバまでをイスラエルが治めていた土地という意味です。土地には名前を残しましたが、ダンは最後に約束の地を得ることはできませんでした。