ベテ・シェメシュの失敗

1サム6:13「ベテ・シェメシュの人々は、谷間で小麦の刈り入れをしていたが、目を上げたとき、神の箱が見えた。彼らはそれを見て喜んだ」
ベテ・シェメシュの人々とはアロンの子孫のことです(ヨシュ21:16)。彼らが主の箱を見て喜ぶのは当然のことです。ペリシテ人はうまく神の箱をイスラエルに返すことに成功しました。彼らの祭司と占い師の意見は、金をイスラエルの神に捧げて、災いを許してもらおうというものでした(3-9)。その金の形は災いを象徴するもので、これらの形を見るならイスラエルの神も理解してくれるだろう…という、浅はかなペリシテ側の考えでした。彼らの作戦が功を奏したのかどうかはわかりませんが、神の箱はベテ・シェメシュで止まりました。しかし神の怒りは起きたのです。なぜでしょう?ペリシテ人は神の箱をダゴンと同様に敬意をもって扱いました(5:2)。箱を返すときも金の偶像を革袋に入れ車に載せましたが、彼らが箱の中を覗いたという記述はありません。ところがベテ・シェメシュの人々はアロンの子孫にも関わらず、それがどれだけ神を冒涜するかを知りながら、箱の中を覗いたのです。主は本当に主を愛し、畏敬の念を忘れず近づく者に祝福を与えるのです。