主の霊が注がれ

1サム10:6「主の霊があなたの上に激しく下ると、あなたも彼らといっしょに預言して、あなたは新しい人に変えられます」
イスラエルの王の誕生は聖霊と共にスタートしました。サウルはサムエルから実際に油注ぎを受けましたが、神の霊においても油注ぎを受けたのです。「新しい人に変えられます」は感動的な言葉だと思います。神の霊を受けてもなお、古い自分に留まることはできません。神の霊が臨むとき、力を得ることができます(使1:8)。サウルはベニヤミンという小さい部族出身でしたが、主は彼を大きく扱いました。何よりも彼の身長は誰よりも大きくハンサムでした(9:2)。やがてサウルはダビデに嫉妬し、神の前で罪を犯してしまいますが、最初に聖書に登場するサウルは、連れの若い者の意見を聞き(9:6)、サムエルの預言に戸惑い(9:21)、王のくじが引かれるときには荷物の間に隠れる(22)…という、敬虔とへりくだりと羞恥心を持つ青年でした。聖霊を一度受けたから大丈夫なわけではなく、サウルのように神の霊がその人から離れることがあります。それは現代でも同じことです。「御霊を消してはなりません(1テサ5:19)」と言ったパウロの証しは事実だと思います。