同族と戦う?

1サム29:8「ダビデはアキシュに言った。「私が何をしたというのでしょうか。私があなたに仕えた日から今日まで、このしもべに何か、あやまちでもあったのでしょうか。王さまの敵と戦うために私が出陣できないとは」
ダビデは本気でこのことを言っているのでしょうか?今までは、ダビデはゲシュル、ゲゼル、アマレク人を襲い、聖絶し誰ひとりダビデが襲ってきたという噂が立たないようにしていました(27:8)。そしてアキシュに報告するときは、イスラエル人と親戚関係にあり、ペリシテとは敵対する民の名前を挙げていたのです(27:10)。今回の遠征はそうはいきません。同族と本当に戦わなければならないのです。アキシュはダビデがサウルから逃れてやってきたとき、彼が精神異常のふりをしていることを見抜けませんでした(21:13)。アキシュはお人好しでだまされやすい王のように見えます。しかし他のペリシテ人たちは違っていました。イスラエル人のダビデがひょっとして寝返ったら、後方から襲撃されてしまいます。アキシュはペリシテ人の強い要望にこたえ、ダビデをペリシテに帰すことを決めます。これにより、ダビデは同胞と戦うことを避けることができました。ダビデが常に主にたずねることをしていたので、主がダビデイスラエル人と戦うことを避けさせてくださったのです。